2015年2月作成
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相良です、今回はインドアカイト初級編、デュアルライン・カイトの飛ばし方です。
まずは,始める前に必ず準備体操しましょうネ。インドアカイトに慣れるまではダッシュの連続です,特にアキレス腱を痛めやすいのでよく伸ばしましょう。また,後ろ向きのダッシュも多いので転倒の危険があります。むち打ち防止のため,首も念入りにストレッチしましょう。
Vol.9準備編でも書きましたが,基本操作はアウトドアとは違います。基本的に「手の先行」です。すなわちカイトを行かせたい方向に自らの手(ハンドル)を持って行きます。
以下に基本テクニックを紹介します。
- テイクオフ
最初からカイトを床に置いたままでのテイクオフは難しいので,壁に立てかけましょう。
次に普通ならばステップバックなのですが,手を前に出した状態から真っ直ぐバンザイをします。
これにより,後ろに下がる動作を必要最小限に抑えられます。
- 横飛行
これもやはり手を横に持って行き,同時に体も回転させます。
基本的に手が最初で,体はカイトに正対の形になります。もし浮力が足らなければさらに歩きます。
ある程度安定したら速度を徐々にゆるめてください,意外とゆっくり回ってくれるでしょう。
ここで気をつけて頂きたいのは,インドアといえども若干風があることです。
夏は冷房,冬は暖房のため送風口からの風の影響で,カイトが一瞬失速するかもしれません。
そのときは体の回転速度を調節します。つまり360°回る中で速度が変わってくるということです。
基本的な動きは円運動が主なのですが,風の影響が有る場合は若干楕円形になります。
- 旋回
これも同じく手の先行によるので,見た目には初代仮面ライダーの変身ポーズです(古っ!!)。
手を体の前で大きな円を描きましょう。この時の動作をウツムキ加減で行なうと,カイトのエッジを床に叩きつける事になりますので,若干上向きで行ないます。
また,アウトドアと同じような操作を行なう場合はバックステップが必要になってきます。
ここでカイトの旋回半径の大きさが問題になります。当然大きいカイトは旋回半径が大きくなるのでかなり厳しいでしょう。小さいカイトなら難なく回ってくれるはずです。
ここまで出来ればある程度の飛行が可能なはずです。
しかし問題は,常に動いていなければ失速し落ちてしまうことです。テイクオフから始まり,横飛行である程度のスピードを付け旋回,また横移動といった動きを円滑に出来るように練習します。
ちなみに,ホバーリングはひたすらバックです。
次に,どうしても覚えてもらいたいテクニックがあります。「キャッチ&リリース」と「オーバーヘッド」です。
これは,ある一方向に追い詰められ体の逃げ場を失った時に使う技です。
- キャッチ
これは非常にラクで,大きく分けて2通りあります。「フラットスピン系」と「引き寄せ系」です。「フラットスピン」はカイトを上方まで持って行き,ラインのテンションを抜きます。カイトのバランスがとれていれば,カイトはゆっくり旋回しながら落ちてきます。これをキャッチするだけです。
「引き寄せ」はその名の通り強引にラインを引いて自分の手元に引き寄せます。主にトリックを失敗したときに使ったり,パンケーキ(仰向け)状態から両手を引いて引き寄せたりと色々です。
ただし,カイトの動きを良く見ていないとタイミングを失います。
- リリース
キャッチしたカイトを投げて,また飛行状態に戻します。カイトのセンターロッドを持ち,トップ部を軽く押し出してやります。あとは軽くバックステップすれば勢いよく飛び上がってくれるでしょう。
これには色々なバリエーションがありますので,投げ方を試して下さい。注意事項は力任せに投げない事・・・,間違いなくロッドが折れます。
- オーバーヘッド
カイトのフライヤー頭上越技です。テイクオフの要領でカイトを高く上げ,ある程度の高さに達したら素早く振り返り,手を振り下ろして完成です。
問題は振り返るタイミングですが,私は70〜80°位を目安にしています。
慣れてしまえば連続して何回でも可能ですし,ほとんどバックステップを使わなくて済みます。
これが一番ベーシックなテクニックですが,次の動作に注意しましょう。
オーバーヘッドが終わったあとに,固まったままでいると床に激突です。すぐに横飛行に入りましょう。
ここまで出来ればおそらくバレー演技も可能でしょう。あとは操作をアウトドアと混合しがちなので,しっかり頭を切り換えることが大事です。
これに慣れれば,ちょっとした公園や無風状態のフィールドでもフライトが可能になります。
次回は「トリックあれこれ編」の予定です。
デュアルはもちろんクワッドもトリックしまくりです。ここまで出来たらもうアウトドアしなくても良い・・・?
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